歯周病は口腔局所の感染症だけでなく、末梢の様々な臓器に影響を及ぼしうる慢性炎症と捉えなおされています。これまで歯周病が関係すると報告された疾患には、2型糖尿病・動脈硬化・虚血性心疾患などの血管疾患、慢性腎臓病などがあります。さらに、1型糖尿病・低体重児出産・早産・誤嚥性肺炎・骨粗鬆症などとの関連についても報告があります。また歯周疾患と死亡率の研究では、歯周疾患の程度と対象とした患者の死亡率に相関性が認められ、その際歯周疾患の程度は喫煙・アルコールの摂取・コレステロール値・血圧・心疾患の家族歴・教育レベル・体重などの他の因子より相関していました。原因は明確でありませんが、様々な研究により歯周炎が死亡率を上げるリスクファクターであることがわかりました。感染症はときに人の生死に関わる重大な病気を引き起こします。歯周病になってしまうと完治はしません。感染しないよう心がけることが最も重要です。※参考文献:臨床歯周病学・クリニカルペリオドントロジー・噛む力
口と全身疾患の関係 私たちの身体には細菌やウィルスなどの異物や死んでしまった自分の細胞など放っておくと自分に害があるものを排除する仕組みが備わっています。これを免疫と言い免疫細胞が異物を排除しようと働くことで炎症が生じます。 炎症は発赤・発熱・腫脹・疼痛・機能障害といった症状を伴い強力な敵であれば戦いは激しくなり炎症も急激に強まり敵を倒せば速やかに戦いは終了して炎症も鎮まります。しかし戦う相手がそれほど強くないがしぶとい場合は炎症はそれほど強く現れません。弱い炎症がダラダラ続く状態を慢性炎症といいます。症状は弱くてもいつまでも治らず知らず知らずのうちに組織にダメージが進み生活習慣の多くの大きな要因になっている事が分かっています。血液中にしぶとい敵が入り込むとどこかで慢性炎症がくすぶり続けじわじわと血管うぃ傷め続けどこにどんな病気が作られるかわかりません。慢性炎症の原因となりやすい「しぶとい敵」に相当するのが歯周病菌の仲間なのです。(来月号につづく)※参考文献:歯周病が寿命を縮める 著:花田信弘
ヒトの歯は肉食系?草食系? 歯の主な働きは食物を捕まえて逃さない働きと食物を噛み切り噛み砕きすりつぶす働きです。ほ乳類の歯の形態や下顎の運動様式などは食性によく適応しています。肉食性ほ乳類は犬歯が発達し下顎の横への運動を制限するため臼磨運動はしません。肉は消化吸収が良いためハサミのように肉を切断し飲み込める大きさになったら早い段階で嚥下します。草食性動物は草などの食物の咀嚼に不可欠な横の臼磨運動の障害になるため犬歯は発達していません。草などの食物は消化吸収が悪く歯で十分粉砕しないと栄養吸収できません。いったん食物を口腔内や反すう胃に貯蔵し臼摩運動の時間を確保したりウシなどのように腹胃を持つものもいます。また肉食性ほ乳類の犬歯は護身用でもあり草食性ほ乳類は犬歯が発達していないかわりにオスには角が発達していることが多いです。雑種であるヒトは肉食系草食系両方に適応している独自の咀嚼器官が発達しそれにみあった歯種、その形態と咬合を兼ね備えています。
大昔、人間は歯を磨くという習慣はなかったがそれほど多くむし歯で悩まされる事もなかったようです。人間の祖先であるネアンデルタール人やクロマニョン人は、は、木の実や獣の肉などを自分の歯で砕いて食べるほかない食生活でした。硬くて繊維質に富んだ食べ物をよく噛みながら食べることによってひとりでにむし歯の予防ができていたのでしょう。ところが文明の発達は食物を自然食から人工食へと変化させました。日本人は米をつぶしてもち状にしたものを食べるようになってからむし歯が急増したと言われています。生きるための食から味わうための食への変化です。このように食生活の進歩は逆に人間の歯の破壊へと繋がったのです。古代エジプトでも支配階級は現代人と同じようにむし歯や歯周病で悩んでいた事がミイラからわかるようです。江戸時代の大名にはむし歯が多く庶民は少なかったようです。オーストラリアの先住民アボリジニは少し前まではほとんどむし歯がなかったようです。文明病と言われるむし歯、今はペットにまで普及しているようです。※参考文献:口腔の生理から?を解く
今月は予防について。 予防とは予期せぬ事象あるいは悪い事象をあらかじめ ならないように対策を講じている事です。予防医学では疾病の進行段階に対応した対策を一次予防二次予防三次予防と呼んでいます。一次予防:疾病・事故の発現防止健康増進を目的とし、バランスの良い食生活、自分の体力に合った適度な運動や睡眠休養などの生活習慣に留意することや飲酒喫煙などに対応、二次予防:早期発見早期治療をおこなうことで健康障害進展防止を目的として健康診断やがん検診・人間ドックなどの対応、三時予防:適切な治療と管理指導で機能障害や能力低下を防止しリハビリテーションを通じて日常生活動作、生活の質の向上や社会復帰を目的として後遺症や再発防止などの様々な予防手段があります。予防医学の中で最も重要なのは一次予防です。病気にかからないため普段からライフスタイルを見直すことが大切ですね。歯科も同じです。病気にしないこと!虫歯や歯槽膿漏になると元に戻りません。ゴールは寛解になってしまいます。(寛解:一時的に症状が落ちつくこと)
新年あけましておめでとうございます。院長の増田です。 今年は平成から新しい元号がスタートする記念の年ですね。患者様も私たちも健康で笑顔にあふれる一年にしたいものです。一年の始まりにスタッフに抱負を聞いてみました。学ぶより忘れる事のみ多かりき、かかと落として骨と脳への刺激を送ろう!目標は笑顔と健康(歯科衛生士増田)自分の信じる道を進み改革の年にしたい!(歯科衛生士井関) 一年の早さこれがアラフォー勉強不足運動不足は身にしみた昨年、猛烈な勢いはなくとも時には猪突猛進!頑張ります(歯科衛生士吉田)新しいことに挑戦し少し成長の昨年以上に難しい事にも挑んでいきたい!(歯科衛生士高木) 患者様の名前とお顔を把握するのに必死な昨年今年は仕事が身につくように精進です!(受付小和田) 身体は小さいけれど強くたくましく、そして人に優しく!公私ともに充実の一年にしたい(歯科衛生士飯倉)それぞれ目標に向かい頑張っていきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い致します。
身体の中の細胞を生き生きとさせるミネレル亜鉛! 人が生活していく上で欠かせない免疫システム、さまざまな免疫担当細胞や免疫関連分子が複雑に相互作用して成り立っています。そのシステムが壊れると免疫関連疾患に問題を引き起こします。免疫担当細胞の分化や成長、増殖に深く関わっているのが亜鉛です。 生体内で合成できない亜鉛は食生活や薬の副作用、アルコールの過剰摂取や身体的精神的ストレスなどで亜鉛欠乏に陥ることが多く、また加齢にともなって生体内の亜鉛量が減少していきます。亜鉛欠乏は免疫システムの低下、味覚障害、精子形成不足、卵子発育不良、皮膚粘膜・爪の新陳代謝障害、成長障害などの多くの全身疾患が出現するおそれがあります。 偏食を避けバランスのとれた食事を心がけ、亜鉛を多く含む牡蠣・煮干し・海苔・きな粉・カシューナッツ・ア−モンド・ゴマ・枝豆・干し椎茸・しそ・抹茶・煎茶・ビーフジャーキーなどの食物から毎日摂ることが大切です。
4年に1度横浜で開催される『第8回日本国際歯科大会』に行ってきました。 日本のみならず海外からも講師を招き、居ながらにして最新の歯科医療の動態が把握できる最高のチャンスです。 時代のニーズに応えて各会場興味深い講演ばかりで時間が足りません。今回も学び、再確認の連続です。 また歯科衛生士さんの活躍は刺激になりました。併催されている日本最大級のワールドデンタルショーでは各メーカーの最新情報を目にしたり体験したりしてきました。 「長寿社会では長く生きることだけを目指すのではなく食べる・話す・笑うという日常生活の機能を人生の最期まで全うすることを目標にすべきとして超高齢化社会の歯科医療の新しく大きな役割と責任がある」と日本歯科医師会の先生のお言葉がありました。 私たち歯科衛生士は健康寿命に大きく影響するフレイルやサルコペニア予防、改善に口腔機能を維持する最前線の仕事をしていることを常に意識しなければならないと思いました。
歯にはそれぞれ役割があります!歯を失うと大切さが分かりますね。特に第一大臼歯(6才臼歯)、食べ物の破砕粉砕は第一大臼歯がその役割を果たし咀嚼機能の中核を担っています。人間は猿人から新人へと向かう過程で食生活の変化(肉食化、石器の発達、火による調理)により軟食化が進み前歯から小臼歯までは縮小化し大臼歯では第二大臼歯、第三大臼歯は咬頭(歯の咬み合うところの山の部分)が退化し形態が変わりましたが、 第一大臼歯だけは3000万年以上も前に完成した咬合面の形態を受け継いでいます。そして歯根も大臼歯の中で最も大きくしっかりと咀嚼力を受け止める機能的な形をしています。それほど咀嚼機能は第一大っ臼歯に託されているということです。また第一大臼歯の歯胚は胎生3.5〜4ヶ月と最も早く形成され加えて加生歯あることから崩出位置は顎骨の発達などの後天的な影響はほとんど受けずその顎口腔系に見合った形態が完成します。第一大臼歯を失わないようにしましょう。
オーラルフレイルという言葉を最近よく目にします。 「オーラル」は口腔の「フレイル」は虚弱という意味です。口腔の衰えが全身の衰えにおおきな関わりがあるということです。口腔環境や口腔機能の変化によってうまく噛めなくなると、食べられない食品が増える為食事の量や食欲が減少し十分な栄養を摂ることができません。また滑舌が悪くなったり話しにくくなると人との交流が少なくなりやすく外出がおっくうになってしまい閉じこもりがちに、すると社会との関わりも薄れてきます。行動の意欲が失われると運動量も減ってしまい身体の様々な機能も衰えてきます。 口腔の衰えは身体的精神的な部分社会的な面にも影響があるということですね。 オーラルフレイルはいくつかの段階を踏んで進行するそうです。食べこぼすようになった、口が乾燥しやすい、むせやすいなどありませんか?私たちは健康維持に繋がる大切な仕事に携わっているのだと改めて考えさせられました。
フロスがない!歯間ブラシがない!そんな時にあると便利な爪楊枝。楊枝を初めて使ったのはネアンデルタール人でおよそ10万年前、歯の化石に縦の筋がみられ硬い楊枝でこすった跡と推測されています。日本に伝わったのは仏教とともに伝来したといわれ、お釈迦様は木の枝で歯を磨くことを弟子たちに教えました。心身を清めるのはまず口からということでしょう。初めは僧侶や貴族が使っていたそうですが平安時代の末期には庶民にまで広がったようです。 江戸時代には一方が毛筆のようになった房楊枝の、もう一方の先が尖っている形の物が使われていました。房楊枝は歯ブラシの原形ですが明治時代の初めアメリカから歯ブラシが入ってきてその形を消しました。明治5年頃大阪で鯨のひげに馬毛を植えた楊枝で鯨楊枝という名前で大阪の小物屋で販売されたものが日本製歯ブラシ第一号といわれています。今は様々な歯ブラシが揃っています。その中で自分に合った物を選びましょう。※参考書籍「長生きする人は唾液が多い」(本田俊一・著)。
唾液の働き知っていますか?唾液は、正常な状態で1日1〜1.5L程度分泌されています。唾液の量が減ると量の問題だけでなく質にも影響を与えます。唾液は会話や滑舌、嚥下のための潤滑油として大きな働きをしていますがそれだけではありません。口のなかを洗い流し清潔に保つ自浄作用があり、緩衝作用といい細菌などによって作り出された酸を中和して口の中を中性に戻す働きがあります。唾液に含まれるカルシウム・リン酸・フッ素イオンなどはエナメル質を修復する再石灰化を促す保護と修復作用をしています。また病原菌に対して抗菌作用をもつ物質も含まれていて病気に打ち勝つ免疫作用もあります。口は消化管の始まりでもありアミラーゼという酵素が消化を助けてくれる消化作用もあるのです。唾液は口腔内の環境を整えるだけでなく生命を維持していくうえでとても重要な働きをしてくれているのですね。4月は入学や就職など新生活の季節です、慣れない環境で緊張やストレスは唾液に影響します。リラックス!!
毎日こんなに歯磨きしているのにどうしてむし歯になるんだろう・・・むし歯はいくつかの要因が重なりあったときです。その要因をひとつひとつ消していけば防げるのではないでしょうか。しょっちゅう食べていませんか?むし歯の原因菌はミュータンス菌ですが食べ物の糖を餌にして酸をつくり歯の組織からミネラルが溶かされます。これが「脱灰」しかし唾液が十分分泌されていると酸を洗い流し中和してくれます。しかも唾液に含まれるカルシウム・リン酸・フッ素イオンを使って「再石灰化」を助けます。脱灰と再石灰化という新陳代謝を繰り返していますが飲食の回数が多いと頻繁に入ってくる糖のおかげでバランスが崩れ大きく脱灰に傾いてしまいます。さらにむし歯菌は糖とくっついてどんどん歯に張り付きバイオフィルムをつくっていくのです。甘い物大好きはやっぱり要注意。唾液の量や質はとても大切!!ストレスが強いと唾液が減少したりつい甘い物を食べたくなりますね。磨いているつもりでも常に磨き残しがあるところはありませんか?チェックしてみましょう。
むし歯は口の中でこうやって生まれる!歯の表面はエナメル質という人間の身体の中で最も硬い組織でおおわれていて歯そのものをしっかり守っています。そのエナメル質を唾液が常におおっています。
ところがむし歯の原因菌であるミュータンス菌がたくさん口にいるとエナメル質にとりつき食べ物の中に含まれる砂糖をささえにして乳酸や酢酸を作り出しその酸のせいでむし歯が作られていきます。ミュータンス菌が砂糖と出会うと酵素を分泌してねばねばくっつきやすい粘着力の強いグルカンというものを作り歯の表面にべったり張り付いてそこにいろいろな細菌が集まってきます。これが歯垢(デンタルプラーク)です。食べカスではありません。細菌の集団です。
最初のうちは歯ブラシで取れますがしだいに厚みを増しその中で菌が増え膜を作ります。バイオフィルムです。こうなると歯ブラシではとれません。バイオフィルムにおおわれた歯はミュータンス菌の出す強い酸により溶かされむし歯ができるのです。プラークを作らない、バイオフィルムをつくらせないことです!
新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年はとてもめまぐるしい毎日であっという間の1年でした。スタッフも替わり、歯科衛生士が二人退職しましたが
10月には元気でフレッシュな三人がチーム増田の一員になりました。
只今早く仕事を覚えようと奮闘中です。今後の活躍を期待します。そしてセミナーもたくさん参加しました。修練会総会での発表もありスタッフの結束力も一段と強くなりました。この貴重な経験、学んだことを少しでも形にしたいと思っています。人間の身体のメカニズムことが医療のベースになること、診断の大切さ、正しく診断し病態を正確に説明しその原因を皆様に理解して頂く事、見た目では判断がつかないことも多くそれには診査が必要であること、歯にはそれぞれ役目があることなど・・・よく噛めて美味しく食事ができることは生きるための最大の活力ですね。
今年はこれまでと違った増田歯科がお届けできるのではないかと思っています。
11月3日修練会総会が開催され増田歯科が発表しました。
演題は「デンタルコンフォートをめざしてスタッフとともに」 昨年から院長スタッフが修練会に参加し勉強を始め医院全体で復習し理解を深めています。
皆で知恵を振り絞り準備し当日成果を出すことができました。
発表を終えて・・・院長:これまで取り組んだことをまとめられた点が良かった、準備にあたってスタッフの普段と違う一面が見れておもしろかった。 増田:終わりよければすべてよし。笑いと感動ありがとう。 井関:皆で一つのことをやり遂げることができ増田歯科さらにパワーアップ。 吉田:すごく楽しかった、いい思い出ができた。 川合:できるか不安だっただ楽しかった。 木村:緊張した貴重な経験をすることができた。 松尾:不安でいっぱいだったが準備も含め楽しかった。 高木:とても勉強になった。
皆やりきりました!!今回の発表は自分達を、医院を見直す良いきっかけになりました。この経験を忘れずさらに皆様に満足して頂けるようチームアプローチに取り組んでいきたいと思っています 飯倉
顎の調子が悪い・・・見えないところで起きている症状とても不安ですね。顎関節は全身350関節の2つにすぎず膝関節と同じ仲間なのです。
「膝に水がたまる」という話がありますがそれは水でしょうか?それは滑液です。滑液はとても滑らかで血液と同じ役目をしています。酸素や栄養の供給をし老廃物を排出する「関節の生命線」です。顎関節も同じで滑液があってこそ下顎頭の動きがスムーズ、滑液が変性を起こしたり減少消失すると下顎頭に異常をきたします。開閉口には外側翼突筋という筋肉が関わっています。外側翼突筋の上頭という細く薄い筋肉が閉口時や咀嚼時・嚥下時に働き下顎頭が異常変位しないようにそして最終的な咬合をバチッ!とつくりあげてくれています。
滑液・外側翼突筋に問題が起きると様々な症状に繋がります。これまで顎関節症の治療方法や診断方法はバラバラでたくさんありましたが2011年に一本化されました。まずは安静、無理をしないということです。そして私達は生体の治癒力・適応能力を見定めサポートしていくということです。
「タバコは害だ、タバコは身体に良くない」
がん、循環器、呼吸器疾患などの多くの病気の原因になるということは誰もが知っていることです。一方でタバコ煙が最初に通過する口腔、特に歯周組織は直接その影響を受けます。タバコ煙の中には、ニコニン、タール、一酸化炭素をはじめ約4,000種類以上の化学物質、約200種類以上の有害物質、発がん物質は50を超えるといわれています。
ニコチンの血管収縮作用によって歯肉に炎症が起きても出血の減少をきたし歯周病の発症や進行の発覚を遅らせることになろます。タバコ煙の様々な有害物質は私たちの身体に備わっている免疫防御システムの働きを狂わせてしまいます。その一つに外敵をいち早く察知してくれて攻撃してくれる白血球の一種の好中球の機能に異常を引き起こします。タバコは喫煙者だけの問題ではありません。喫煙者が吐き出す呼出煙、副流煙からなる受動喫煙によりご家族をはじめ不特定多数の健康にまで影響を与えます。
こんな症状はありませんか?疲れやすい、めまい頭痛、集中力低下、動悸息切れ、肌荒れイライラ・・・夏の疲れかな・・・鉄欠乏性貧血が原因かもしれません。貧血とは血液中の赤血球や赤血球中のヘモグロビンが減少した状態をいい、鉄が欠乏してヘモグロビンの合成が障害されて起る鉄欠乏性貧血が60〜70%占めています。赤血球(ヘモグロビン)が減少すると全身に酸素が十分行き渡らないことにより様々な症状がひきおこされなす。骨や皮膚粘膜の代謝にも鉄が必要です。1日に汗や便などから排泄される鉄は1mg、通常バランスのとれた食事に含まれる鉄量は10〜15mgでこのうち1mgが小腸から吸収され必要量を維持しています。しかし月経や出血などによる鉄の喪失、成長や妊娠による鉄の需要増大、偏食やダイエットによる摂取不足などでバランスが崩れ鉄不足が起ります。赤血球が造られる過程で鉄だけでなくたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足すると未成熟なままの赤血球が血管に送り出されます。フェリチン値=体内貯蔵鉄を知ることで鉄不足の有無を知ることができます。
夏の暑さで体調壊していませんか?水分補給は十分できているでしょうか?人間の身体は成人男性で体重の約60%、成人女性で55%が水分でできていると言われています。水は体内を常に循環して浸透圧を調整したり、血液などの体液を通じて酸素や栄養素を全身に運搬したり、老廃物を集めて排出する働きをしています。
人間は1日で平均して尿から1.5リットル、便で0.6リットル、汗や粘膜からの分泌、呼吸などにより0.9リットル失っていると言われています。健康な状態を維持するためには常に体内に一定量の水分を保つ必要があります。水分補給が足りないと血液や体液の粘りが強くなります。ドロドロの濃い液は循環が悪くなるだけでなく、血管内に血栓をつくり様々な病気の原因になります。また、水分代謝が悪くなり身体に老廃物が蓄積され疲れやだるさを感じるようになります。夏バテの原因に水分不足が隠れていることも・・・唾液との関わりも忘れてはいけません。水は生命の源です!!食事で取り入れる以外に1日
かけて1〜1.5リットル位は飲むように心がけましょう。
お子さんの足の裏大丈夫?!今年も小学校の歯科検診に行ってきました。いつも子どもたちの笑顔と元気にパワーをもらいます。検診で気になることは姿勢、まっすぐ立てない、きちんと座れない子どもが多いことです。足の裏がしっかり地面についているでしょうか?大地をしっかり蹴るという動作ができているでしょうか。普通土踏まずは6才までに90%以上形成されているそうですが今の子どもたちは形成率が58%だそうです。身体の重心がかかとになっているため不安定でまっすぐ立つことができず平衡能力が低下しています。姿勢の維持は三半規管、皮膚、筋肉の情報を脳に伝え筋肉に命令が下されることによって達成されるそうです。足の裏の皮膚筋肉のセンサーとしての働きが重要です。もっとはだしで遊ばせましょう。「足は第二の心臓」と言われています。足は心臓から遠いだけ血の滞りやすい所です。足を動かすことで全身の血液の流れがよくなります。心臓と同じ働きをしているのですね。大いに足を使いましょう!!
歯周疾患の歯肉炎と歯周炎、これらはプラークの中の細菌のよって引き起こされる炎症の反応であり組織破壊に至ることもあります。炎症性反応は病原体から自身を防御しようとするもので体にとって悪い話ではありません。
炎症が発生する際には免疫機構が働かなければなりません。細菌やウィルスが侵入感染すると歯肉の発赤や腫脹が起ります。これは病原微生物を退治するために起る正常反応です。発赤によりその場所の問題があることを教えてくれる。腫脹により他の組織へ病源微生物がこれ以上拡散しないようにする。発熱によって温度を上げて免疫機構を高め細菌ウィルスなどの活動を抑制する。疼痛はトラブルが起きていることを知らせてくれています。機能障害も起きます。
体の抵抗力が落ちている、疲れている、喫煙、全身疾患を持っているなどは免疫の働きが悪くなります。風邪やインフルエンザにかかっていると歯肉は後回しになります。できるだけ体の調子を整えましょう。体には優れた機構があります。それでも問題を起こすということはよほどのことです。
進学や就職で春から一人暮らしという方も多いと思います。食事はちゃんとできているでしょうか?20〜30歳代のシングル世帯では朝食の欠食率が25%以上、外食の依存率は昼食で約60%夕食で30%以上です。欠食や外食が続くと野菜や良質のたんぱく質が不足になりがちで健康への影響が心配です。朝食の欠食は、午前中のエネルギー不足、栄養のバランスの乱れにより身体が飢餓状態に陥るため脂肪を蓄えやすい体質になることに加え昼食や夕食の摂取量が増え1日の摂取カロリーオーバーとなります。野菜はビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源、抗酸化作用やストレス対抗力や免疫力も高めてくれます。手軽に野菜ジュースも便利ですが野菜を食べるのと「同等」ではありません。ジュースのほうが食物繊維は4割少なくビタミンやミネラルの量が同じでも実際に体に吸収される栄養の量が少ないと言われています。できるだけバランスよくさまざまな野菜を数多く食べる習慣をつけましょう。
「痛み」誰しもが何かしらの痛みを感じた経験があるように馴染み深い感覚の一つです。
痛みはどのようにして起るのか発生のメカニズムは三つに分類されます。一つは侵害受容器疼痛、末梢組織に外傷や炎症などで損傷が加えられことによって刺激を侵害受容器が受けて痛みの信号を発して生じる普通の痛み、歯肉炎、歯髄炎、筋肉痛や関節炎などがあります。
次は神経症障害性疼痛で組織の損傷刺激はなく神経系の機能障害で生じる痛みで、たとえば痛みが長く続くと痛みを伝える神経系に変化が生じて傷が治っているにもかかわらず痛みを感じることがあります。三叉神経痛や帯状疱疹後の神経痛などがあります。
そして心理的精神的要素が強く影響する心因性疼痛です。「痛み」は不快な感覚ですが本来の役割は「身体に異常や異変が生じていることを知らせること」です。この感覚がなかったら危険を察知したり回避したりできません。不快ですが身体を守るために必要な感覚なのです。
歯科衛生士の平山です。
私事ですが、長年務めさせていただいた歯科増田医院を3月で退職させていただく事になりました。たくさんの経験とたくさんの患者様に出会えたことに感謝します。ありがとうございました。
健康な人でも生理的な口臭は起る!!口腔内は腸内と同じように常在細菌叢と呼ばれる微生物が存在し(その数は少なくても数十億)病原菌から感染を防御するような役割を担っています。
これらの細菌が増殖したり嫌気性菌(空気が少ない環境が好きな菌)が活発になった時臭いが発生します。
サラサラとした唾液の中には酸素がたっぷりで嫌気性菌の働きを抑えます。睡眠中は唾液の分泌が抑制され細菌が増殖し起床直後はピーク、口の中はネバネバして最も口臭を感じる状態になっています。
普段の口腔内の衛生状態や環境をベストに維持する恒常性維持機能は新鮮な唾液の流れによって維持されていますが過度な緊張やストレスを感じると自律神経は交感神経が優位となり唾液の円滑な流れが停止しネバネバ・・・
嫌気性菌が活発となって不快な口臭が発生します。空腹時やホルモンの変調によって起ることもあります。生理的口臭は唾液と関わりが大きいようです。ブラッシングのタイミングや水分の摂り方生活習慣大切ですね。気になる方はお声かけください。
姿勢って大事!!年を重ねても背筋を伸ばし颯爽と歩いていると若々しいですね。
逆に猫背にO脚で、せっかくのおしゃれや素敵なパンプスがかわいそうと思う人がいます。是非ストレッチプロを試してみてください。ただ筋肉をストレッチする道具ではありません。角度をつけて立つことで普段感じる事ができない重力と重心のバランスを意識し体感できます。自分では姿勢が良いと思っていても後ろ重心だったり足の裏がしっかり付いていなかったり長年の癖の積み重ねが再確認できます。姿勢の悪さは身体に様々な問題が起り呼吸や嚥下にも影響します。
角度はまず25度から「ムリ〜」という方は正しい姿勢で立てる角度から始めましょう。5〜10度→完璧な後ろ重心、つまずきやすくないですか?15〜20度→腰痛・膝痛ありませんか?25〜30度→いい感じこの状態を維持しましょう。
1日5分1日数回!末梢の循環の改善に!女性にはうれしいヒップアップ効果も!正しい立ち方はスタッフにお尋ねください。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
2016年新メニュー紹介です。いつでも健康な口腔環境を!ニオイも汚れも寄せ付けない『ピカッシュ』を導入しました!!入れ歯のニオイやヌメリなどが気になる方いらっしゃいませんか?
ピカッシュとは、入れ歯や矯正装置、マウスピースなどにナノ銀イオン(Ag+)を抗菌コーティングしてニオイやヌメリの原因となる細菌を抑制する技術です。銀イオンは抗菌効果が強く、広範囲の種類の細菌に対して抗菌効果を発揮、また極めて安全性が高く食品添加物としても使用されています。
さらに一回コーティングするだけで効果が持続!入れ歯洗浄剤や磨くというお手入れ法では落としきれなかったニオイや汚れもつきにくく日常のお手入れが簡単です。新品でも使用中の物でもコーティングができ何よりも安全性が高いので小さなお子さまからご高齢の方まで安心してご利用いただけます。詳しくはスタッフにお尋ねください。
早いものでもう師走、この1年健康に過ごせましたでしょうか?私、歯科衛生士飯倉は今年分子整合栄養学を学んだことをきっかけに、血液検査をして結果を生化学や栄養学に基づいて解析してもらいました。タンパク質を中心に身体の各部分の機能を調節する栄養素ビタミン・ミネラルがかなり不足していることが分かりました。
ビタミンは酵素の働きを助け3大栄養素の消化に力を発揮します。また、身体の各組織を造る上でとても大切、そして神経や脳の働きを調節します。ミネラルはカルシウムを中心にして体重の4%を構成し様々な代謝に重要な役割を担っています。不足すると身体の調節がスムーズにいかなくなり代謝異常が起ります。欠乏症が起り身体がだるい、疲れやすいなどの症状が現れ抵抗力、回復力、持久力が低下します。
私は大丈夫!と思っていたら大間違いでした。数ヶ月前から至適量の栄養素を摂取中です。
健康と栄養に対して今まで以上の関心を持ち、正しい知識を吸収して実践しなくてはと思います。
「食べた物で身体はできている!!」ですものね。
12月29日〜1月3日 休診
新年は1月4日〜診療します。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願い致します。
質の良い脂質をとることが大切!で終わった先月号のつづき・・・
注意したいのがトランス脂肪酸。トランス脂肪酸の多くは植物油の加工の際、人工的に水素を添加して酸化安定性が高く扱いやすい硬化油にする過程で副産物として生成されます。多量に摂取を続けると動脈硬化などの虚血性心疾患のリスクが高くなったりアトピーやアレルギーの原因にもなります。
トランス脂肪酸が多く含まれる食品はマーガリンやショートニング、ファーストフードやスナック菓子など・・・トランス脂肪酸の少ない植物油は、オメガ3系の油で亜麻仁油・しそ油・荏胡麻油など(加熱に弱いので生のままで使う、酸化しやすいので早めに使うこと)※オメガ3系の豊富な青背の魚(あじ・さんま・さばなど)はオススメ、良い油をいかすには生がベストとのこと。加熱調理に使える油は、オリーブ油・ごま油・グレープシールド油などがあります。脂質はなくてはならないものですが、しっかり選んで摂り過ぎに注意したい栄養素です。
12月29日〜1月3日 休診
新年は1月4日〜診療します。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願い致します。
「脂質」炭水化物やタンパク質と並び大切な栄養素です。脂質は大きく油脂と脂肪に分けられ、油脂は常温で液体のオリーブオイルやごま油なたね油など植物性のもの(不飽和脂肪酸)。脂肪は常温で個体の状態のバター、牛脂、豚脂など動物性のもの(飽和脂肪酸)です。
動物性で例外の油はサンマやサバなどの魚油、オメガ3系の油でEPA、DHAといわれ固まらずサラサラとした液体です。EPAやDHAは身体で作られない必須脂肪酸で、ほかにリノール酸、αリノレン酸、アラキドン酸があります。
脂質は身体に蓄えられ必要に応じて分解されエネルギーとなり、体温の調節や働く力となります。細胞膜や脳神経組織の構成成分であり、ホルモンやビタミンDの材料、炎症の関係する生理活性物質のもとにもなります。
不足すると発育の妨げとなり体温を保つ熱や活力も弱まり身体の消耗が激しくなります。バランス良く、質の良い脂質を摂ることが大切です。 つづく...
身体がだるい、頭がぼんやり、やる気が起らない・・・日本人の女性の70%は鉄欠乏性の貧血と言われています。
貧血はありふれた病気!めまいや立ちくらみのように思われていますが貧血由来の症状を見逃し気が付かないうちに身体が悲鳴をあげていることがあります。身体のすみずみまで酸素を運ぶヘモグロビンの材料である鉄分が不足し全身の酸素供給がうまくいかないと、中枢神経の機能低下⇒全身の倦怠感・頭痛・めまい・眠気・うつ・耳鳴り・食欲不振・集中力の低下など、末梢血管の収縮⇒皮膚粘膜の蒼白・顔色が悪い・寒さに敏感・心臓循環器のオーバーワーク⇒心悸亢進(動悸・息切れ)まどの症状として現れます。食生活の変化やダイエット偏食などで摂取量が減少したりストレス、自律神経失調や胃腸機能低下により吸収率が低下したりが鉄欠乏の原因と考えられます。レバーやいわしなどの動物性食品(ヘム鉄)は植物性に比べ鉄の量が多く吸収率も良いようです。充分な鉄分が摂れているでしょうか?
日常生活をちょっと見直してみましょう。
先月号でエネルギー源となる糖質、余るほど摂り過ぎると中性脂肪として蓄積され肥満の原因となることをお伝えしました。「糖化」という言葉を耳にしたことがありますか?糖質の過剰摂取によりたんぱく質と糖質が反応、変性した現象です。変性したたんぱく質は劣化し本来の機能を果たさなくなります。糖化が進むとAGE(糖化反応最終生成物)という物質となり活性酸素を発生させ酸化を促進させてしまい、さまざまな病気のリスクが高まると考えられます。また老化も早めてしまいます。
血管内皮の糖化⇒動脈硬化や心臓疾患など、コラーゲンの糖化⇒皮膚の弾力がなくなりシミ、しわ、くすみの原因に、
糖尿病との関係⇒糖化反応が起りやすく合併症を促進するとも言われています。冷たい物が欲しくなる時期ですが甘い清涼飲料水やジュース、アイスクリームなどはできるだけ避け、食事は目で楽しみ、食物繊維、たんぱく質、糖質の順にゆっくり食べると血糖値の急上昇を防げます。
穀類やイモ類、果物に多く含まれる三大栄養素の一つ「糖質」。主な役割は体内で消化、吸収されてブドウ糖になり生命活動のエネルギー源になります。糖質1gあたり4Kcalのエネルギーを発生します。
一番消費しているのが脳、身体全体のブドウ糖の20%を消費しています。また糖タンパク質、糖脂質、核酸などの体の構成成分となり生体内で重要な生理作用を果たしています。グリコーゲンの形で肝臓(6%)や筋肉(1%)に貯蔵され、血糖として血液中に存在します(0.07%)。摂りすぎるとエネルギーとしてつかわれなかったものは脂肪として貯えられて肥満の原因になります。逆に不足した場合は、大切なタンパク質を分解して糖を作ることになります。
これでは体に借金をするようなエネルギーの獲得法でありく健康的とはいえません。 来月号につづく
人間の身体は、頭の先からつま先まで全てタン白質でできている!五大栄養素のタン白質充分摂れていますか?
たん白質は身体の土台となるのと同時に細胞などの生体を構成したり、筋肉を構成し筋肉収縮などの運動を行う、生体の防御反応を行う、ホルモンや酵素として代謝を調節する、エネルギー源として働く、生体情報伝達をしたり、栄養素・薬および酸素などの運搬する働きなどそれぞれ固有の機能役割を持つ大切な栄養素です。
不足すると骨・歯・筋肉が弱くなったり血管がもろくなったり、内臓の衰えや貧血、代謝が悪くなったり細菌やウイルスに感染しやすくもなります。皮膚の美しさや髪のしなやかさにも影響があります。
たん白質は新旧交替が非常に早く、貯えておくことができません。健康な体をキープするには1日あたり体重1Kgにつき1〜1.5gが必要です。食品に含まれるたん白質は、牛肉100g中約20g・卵1個に約6.5g・アジ100g中約20g・豆腐1丁400gに約27gと食事だけで必要量確保は難しい事ですが毎日摂取することが大切です。
衛生士の飯倉です。分子整合栄養学を勉強しました。ちょつと難しいのですが学んだことを紹介していきたいと思います。
健康の基本は栄養・運動・休養の三つですが一番大切なのは栄養。運動不足や休養不足は自分自身で分かりますが栄養不足はなかなか気付くことができません。現代社会は過度のストレスも多く、また加工食品、偏食孤食など食生活の変化もあり気付いた時には深刻な栄養欠損になっている場合があります。
分子整合栄養学は正常な体の中での分子のやりとり(栄養素の働き)に基づきその人に合った栄養素を組み合わせ、量を上手に使うことによって各細胞臓器を活性化し健康増進、病気の根本知療に役立てようという考えです。
人間の体は60兆個もの細胞の集合体です。分子(たんぱく質、多糖類、脂質、ビタミン、ミネラル)が集まって細胞に細胞が集まって皮膚や筋肉や神経などの組織に組織が集まって器官にそして体となります。体は食べ物でできている!!
睡眠は時間の長さだけでなく時間帯が重要。夜10時〜午前2時の間は成長ホルモンの分泌が活発なゴールデンタイム!!毎日が無理でも2日1度、3日に1度から始めてみましょう。
4月、新生活のスタートの時期、新しい学校、職場、環境の変化はストレスも感じやすくなりますね。できるだけ質の良い睡眠をとって次の1日の活動エネルギーを造りましょう。睡眠中に生体物質を合成してエネルギーを蓄積する同化作用がおこり明け方までに完了します。反対が異化作用、生体物質を分解しエネルギーを燃焼させていくものです。
どうしたら良い睡眠が確保できるのでしょう。
良い睡眠を確保するために大切なこと
睡眠は時間の長さだけでなく時間帯が重要。夜10時〜午前2時の間は成長ホルモンの分泌が活発なゴールデンタイム!!毎日が無理でも2日1度、3日に1度から始めてみましょう。
衛生士の飯倉です。前回、歯と骨をつなぐ歯根膜役割で歯や骨にダメージがこないようにクッションになったり、噛んだ時の微妙な感触や力を脳に伝える感度良好なセンサーがある事をお伝えしました。
まだまだ歯根膜には優秀な働きがあります。周囲の骨など歯周組織への栄養補給、虫歯や歯周病などの感染が歯根膜まで達すると深部まで拡大しないように働いたり、食事中にリズミカルに噛むための反射運動もしています。また矯正で歯を動かせるのも歯根膜のおかげです。
しかし、その大切な歯根膜も抜歯とともに失われます。失ったところの治療法のひとつにインプラントがありますが、インプラントは歯と骨が直接くっついているものなので歯根膜がありません。インプラントがどんなに進歩しても歯根膜のある自分の歯で噛める事ほど良い事はありません。歯ごたえや食感を感じながらおいしく楽しく食事ができるのは、歯根膜という優秀な組織が口の中で活躍してくれているからですね。
衛生士の飯倉です。今回は歯と骨をつなぐ歯根膜の役割についてです。歯と歯槽骨の間には二つの違う世界をつなぐ歯根膜という組織があります。この中には強い歯根膜繊維が存在し歯と歯槽骨を繋いでいます。歯が簡単に抜けないのはこの繊維のおかげです。歯に伝わる力に対するクッションの役目もしています。繊維以外に血管や細胞も豊富です。
また脳神経で最大の三叉神経の枝が分布していて噛んだ時に歯根膜に伝わった力はこの太い神経を経由して脳に伝わります。「口腔と脳をつなぐセンサー」ですね。口腔内は多くのセンサーがありますが歯根膜は感度良好!食事中卵焼きの中に殻のほんの一部が入っていてもすぐ気づく、歯と歯の間にお肉が挟まっていてもわかる、これは敏感な歯根膜センサーのおかげです。歯根膜からのセンサーは脳の中で意欲、思考、記憶などに関係する部分に伝わり刺激し活性化することが分かっています。すなわち噛むことは元気に生きることに繋がり、生きる力を倍増します。
※参考資料 著:阿部伸一『口腔からウェルエイジング』
新年明けましておめでとうございます。2015年がスタートしました。皆さまにとって素敵な1年になりますように!
増田歯科は今年も安心安全な治療を常に心がけスタッフ一同頑張ります。宜しくお願い致します。
さて、昨年も皆さまに愛用された「オラコンティ」がパワーアップして間もなく新登場です。オラコンティは口腔環境の鍵を握る唾液に着目して誕生しましたが、さらに有用成分が充実しました。ヒアルロン酸やトレハロースで保湿効果、口内の菌の働きを抑える藍ルーロス、オウゴンエキス、ラクトフェリン、口臭抑制にローズマリーやセージなどのハーブエキス。
洗口液にはPHを中性に保つ5種類のアミノ酸が配合され唾液の働きをしっかりサポート!!こだわりポイントは、合成界面活性剤」やアルコール不使用です。
年齢に関係なくどなたでも安心し使用して頂けるやさしいオーラルケア製品です。
今年も皆さまの健康のお役に立てる情報をお届けしたいと思っています。
衛生士の飯倉です。もう12月、今年はどんな1年だったでしょうか?増田歯科は今年も多くの患者さまの素敵な笑顔に接することができました。矯正治療のお子さんも多く元気いっぱい、しかし姿勢が気になります。ネコ背になって口がポカーンと開いている姿が目立ちます。軟らかい食べ物が増加して口唇の力が弱くなっている事も原因の一つと考えられます。口がいつも開いていると歯並びに関わるだけでなく、口呼吸になり口腔内が乾燥し唾液の殺菌効果が発揮できず細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になりやすく、口内炎やヘルペスなどもできやすくなります。
また、口呼吸は体の防御機構が働かなくなり風邪もひきやすくなります。口を閉じて鼻呼吸を心がけましょう。鼻腔内の毛細血管は冷たい空気を加温、乾燥した空気を加湿してくれ、湿気に弱いインフルエンザの予防にもつながります。(鼻腔内からは、1日1リットルの水分がでているそうです)あいうべ体操の今井一彰先生は口呼吸は万病の元!とおっしゃっています。
衛生士の飯倉です。食欲の秋、おいしい食べ物が多い季節になりました。なのに腹6分目の話。
私達の身体は進化の過程で形態的な特徴だけでなくすばらしい潜在能力を身につけました。それは飢餓状態に対する適応能力です。近年、断食の効用が見直されています。
断食によって飢餓状態に対する適応能力が発揮されるからです。食べないことにより体に蓄積された脂肪がエネルギーが変えられることです。
しかも病的な細胞に蓄積された有害物質さえも排泄される可能性も指摘されています。この解毒によって脂肪が燃焼される際に作られた物質(ケトン体)が脳に運ばれ脳は今まで以上の潜在能力を発揮することも明らかになっています。
断食は家庭や日常生活では現実的ではないかもしれません。ただいつも少しお腹がすいた状態に慣れる、よく噛んで「腹6分目」を実践すると様々な効用がうまれるそうです。
参考資料 著:阿部伸一『口腔からウェルエイジング』
衛生士の飯倉です。「あいうべ体操毎日できた?」 「ガムのトレーニングやったかな?」矯正治療中のお子さんとの毎日の会話です。
残念ながらなかなかできていません。矯正治療は機械的に移動させる治療ばかりではありません。自分の持っている免疫能力、自分の力で矯正するバイオセラピーがとても大切です。形態が機械的に整っても機能が伴わなければ不正な機能により元に戻ってしまいます。歯は力のバランスが取れた場所に並びます。
食事の時に頬側に食べ物が流れ込まないのは頬の筋肉が歯を押しているからです。舌の筋肉、頬の筋肉、口の周囲の筋肉の自然な働きからです。
正しく働いていれば歯と顎に働く筋肉のバランスがとれ、また間違った力が働けば当然歯は間違った方向に並びます。それと、顎の大きさを作るのは咬む力です。
歯並びの問題は、口の機能障害によるもの、機能を治すのは患者さん自身です。機械に頼るだけでなく自己能力を高めることが最大の治療法です。
お詫び 去る平成26年9月10日に院長の父忠雄が逝去しました。
その関係で9月10日夕刻および、11日、12日、および13日予約の患者様には多大なご迷惑をおかけしました。謹んでお詫び申し上げます。
衛生士の飯倉です。
当医院では、虫歯・歯周病を効果的に予防する3DS除菌治療を行っています。3DSとは3つのD、Dental・Drug・Delivery・System(歯に薬剤を直接届ける方法)の略称で、虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌や歯周病関連菌を直接除菌する予防法です。
患者様専用のトレーを作製し抗菌剤やフッ化物を入れて一定時間装着することで歯の表面や歯周ポケットに薬剤が浸透して直接細菌に作用させ虫歯や歯周病にならない環境にすることを目的とします。
虫歯や歯周病は口腔内だけの問題ではありません。全身への影響がわかっています。糖尿病や心臓、血管の疾患、内臓疾患などの多くの病気との関連があります。
口腔内の環境を整えることは、多様な疾患の危険因子を減らすことになるのです。もちろん3DSに加え定期的なメインテナンス、正しいブラッシング、食生活や生活習慣も重要です。
3DS治療に興味のある方はお声かけ下さい。
衛生士の飯倉です。エイジングは誰にでもおとずれる自然現象です。何気なく日々行ってしまっている癖や生活習慣も関わりがあります。中でもくいしばりや歯ぎしりが影響しています。
リラックスしている時、歯と歯は接触していないものですが、いつもいつも歯が接触している人がいます。これは、くいしばりのサインです。腕にたとえると、いつも重たい荷物を持っているようなものですね。「疲労状態」です。
力をいれているつもりはなくてもくいしばっていると歯がすりへり、咬み合わせが低くなります。すりへると咬みにくくなって、さらに自然に力を入れて咬むようになり、一段と歯は低くなります。これが続くと中・下顔面が低くなり顔の表情にも表れます。疲労状態は顎関節、歯周組織、口腔周囲筋にも及び、首や肩の凝り、姿勢にも繋がります。顔の表情や姿勢で同じ年齢でも年の差を感じますよね。できるだけリラッックスさせて、お口の中からアンチエイジングしましょう。
衛生士の飯倉です。5月18日読売新聞に歯科の滅菌に関する記事が掲載されました。内容は、歯を削る器具を適切な滅菌処置をして使用している医院は3割程度、7割は使い回しをしているといったものでした。
当医院では患者様の安全を守る為に感染予防対策に力を入れています。当然のことではありますがグローブ、コップ、エプロン、診療台のシート、ヘッドカバーは患者様ごとに使い捨てにしています。滅菌できるすべての器具、ドリルの先や根の治療に使用する針1本1本まで滅菌前にオゾン水殺菌、超音波洗浄機をかけ、高温の洗浄機で洗浄して高レベルの高圧蒸気滅菌をしています。滅菌できない精密機器はラッピングして使用しています。患者様一人終了したら診療台も徹底的に薬液で拭きあげています。
また室内をクリーンな状態に保つ為、口腔外バキューム、オゾンガス殺菌、紫外線殺菌を設置しています。
スタッフ一同、細心の注意を払い安心安全な治療を提供できるように心がけています。
衛生士の飯倉です。育児中のお母さんからおしゃぶりは大丈夫でしょうか?と質問がよくあります。おしゃぶりは歯並びが悪くなる、欲求不満、くせになるなどマイナスのイメージがありました。これに関しては、賛否両論ありますが、子供の咬合を考える会の小佐々晴夫先生のお話では乳児のおしゃぶりは自然の行為で、おしゃぶりにより口腔周囲筋が強化され口元が引き締まる、舌の筋肉も強化され活発に動かせるようになって嚥下力がつき顎の発育を促す、鼻呼吸が自然に身に付き口呼吸を予防し正しい呼吸を覚えるなど良い効果があるとのこと、言葉を話すようになると自然に取れることが多いし、3歳過ぎになったら取るように心がければ問題ないとのことです。
乳児は何でも口に持っていって形や味を学習しているのですね。おしゃぶりも自分の手でつまんで口に持っていき学習し自然にトレーニングしているということです。
※おすすめは、NUKの形のおしゃぶりです。
はじめまして、衛生士の飯倉です。2011年9月から発行しているみらくる通信。今月から私も担当することになりました。トップページを飾るのは責任重大ですが、衛生士目線、又、女性目線で皆様にHOTな情報がお届けできるように頑張りますのでよろしくお願いします。
さて5月といえば穏やかで爽やかな季節ですが、春から新生活をスタートされた方は、環境の変化や人との出会い、希望と不安、ストレスやお疲れで体調を壊していませんか?
こんな時、アロマオイルでリフレッシュしてみませんか。好きなオイルを1.2滴ティッシュにふくませ枕元に、もしくはお風呂に数滴。肩の力が抜けて気持ちが楽になりますよ。
おすすめオイル、
・ラベンダー、自律神経を整えリラックス
・ジャスミン、憂鬱な気分を静める。
・ローズマリー、心を元気にしてやる気を引き出す。
・レモン、集中力を高め疲労回復。
・ベルガモット、心に活力を与え気持ちを明るく。 お試しください。
歯科疾患で、診断のつきにくいもの(難症例)とは?
難症例の条件その@は、病気が発症した時期がわからないもの。例えば、歯周病や虫歯はこれに属する場合が多い。「気が付いたらこうなっていたのです」は難症例
難症例のそのAは、病気の部位が特定できないもの。「右上の奥歯が痛い。でも一番奥か、二番目か、三番目かわからない」てなやつは難症例
難症例のそのBは、患者さんの訴えが不明確。「なんとなく変」 「違和感がある」は難症例
上記の条件が1つでもあれば、難症例です。ましてや、条件が2つ、3つと重なる場合は大難症例です。逆に、「3日前に家の中でころんで、右上の一番前の歯が欠けて、じっとしていても痛くて、食事も睡眠もとれません」はやさしい症例。すぐに治療開始です。
難症例は、診断がつくまでは、削ったり抜いたりしないことが大切です。
非機能的なサインを見逃すな!!
1月号で歯科疾患の原因を挙げました。
主なものは、@細菌とその産物 A非機能的な力 B不正咬合(かみあわせが悪い)でした。
そのうちのA非機能的な力は目に見えないので、中々やっかいなものです。しかし、よく観察すると、みつけることができます。
そのサインとは、
●顔が非対象(副総理の顔、ゴメン) ●顎や頚の筋肉痛 ●顎関節が痛い
●頭痛 ●歯がちびってる(かむ面、歯肉との境)
●歯がわれてる、とがっている、短くなってる ●犬歯が丸くなってる
●奥歯が平になってる ●冠やつめ物がつぶれる、はずれる
●上顎の真中や下顎の内側の骨がこぶみたに出ている
●味覚異常(すっぱい、にがい)などです。
一度チェックしてみてください。
新年明けましておめでとうございます。今年の当医院の目標は病態診断の確立です。
病態診断って何?つまりは、病気になった原因を探ること。これまでは、歯に穴があいたのでつめるとか、歯肉から出血するから歯石をとるとか、
歯並びが悪いから矯正をするとか、対処療法ばかり。これは応急処置にすぎず、また同じ歯に穴があいた、歯肉出血をくりかえす、
歯並びがまた悪くなるなど残念な結果を招きます。原因治療をおこたった結果です。
では原因は何でしょうか。
1.細菌(虫歯菌、歯周病菌)とその産物
2.非機能的な力(くいしばり、歯ぎしり、歯牙接触癖、舌癖、咬唇癖、頬杖、うつぶせ寝などの悪習癖)
3.不正咬合(かみあわせが悪い)
4.過去の治療(早期に削った歯ほど再治療をくりかえし、悪くなる)
5.呼吸、えん下、食事、姿勢など、日常生活を背景にした問題
以上にことが考えられます。今年は病態診断を大切にしましょう。
プロバイオティクス治療開始のお知らせ
医療法人歯科増田医院では、2013年12月よりProBiora(プロビオーラ)を用いた新しい虫歯・歯周病へのアプローチを始めます。これまでの研究により、虫歯や歯周病になりにくい人の口腔内には、どのような細菌が多いのかを調べたところ、S.オラリス、S.ウベリス、S.ラッタスの3菌が共通して認められました。
そこで、口腔内を清潔にした後、この有用常在菌を最初に定着させることがこれからの口腔ケア・治療に必須と考えられます。プロビオーラには3種類の乳酸菌がタブレット1粒中に1.25億個配合されています。
これらの乳酸菌により、口臭や虫歯、歯周病菌を置換し、口腔環境を改善しましょう。さらに腸内細菌も改善し、全身の健康を手に入れましょう。
こころあたたまるお話 僕の育った味
知っておきたい歯の知識 「歯がしみる・・・」 それって知覚過敏?
口腔内ケアでインフルエンザ予防
お口のトラブル 自覚症状が少ない!!骨が溶ける!!忍び寄る歯周病の恐怖
クロスワードパズル
歯に良いお料理レシピ 味噌仕立て和風ロール白菜
診療スケジュール
こんなことを勉強しました!
10月24日(木)にDH井関真奈が、母校の太成学院大学衛生専門学校の就職ガイダンスで講演しました。彼女の成長をうれしく思っています。(院長)
矯正の開始時期を考える。
矯正治療は、犬歯(前から3本目の歯)が永久歯に萌えかわる時期(10歳)までに治すのが簡単です。(早期治療)治療期間も短く、治療費も安くなります。なぜなら、治療対象が不正のある前歯のみだから。奥歯の萌えかわりはまだ始まっていません。
早期治療を考えるなら、7歳なら治療期間は3年、8歳なら2年、9歳なら1年でゲームオーバ、10歳なら簡単には治りません。
それでは、お母さんはいつ気付くべきか。まず5歳の時。まだ乳歯のみ。すき間が十分あればOK。きれいに並んでおればNG。乳歯より永久歯の方が大きいから。
次は小1の時。中切歯(1番前の歯)が萌出。でこぼこ、ハの字、前突、斜めなどはNG。様子の観てもダメ。
最後は小2の時。側切歯(2番目の歯)が萌出。左右の犬歯間に4前歯がアーチになればOK。ダメなら、早期治療の最後のチャンス。つまり8歳。変だと思ったらすぐ相談下さい。
こころあたたまるお話 優しい仲間の囲まれて
要注意!ヤメテ!治療の中断!!〜さらに悪化する危険性が!!時間も費
用も余計にかかります!!〜
歯に良い話 歯石予防もできる??はちみつの意外な効用
クロスワードパズル
歯に良いお料理レシピ 根菜コロコロキーマーカレー
診療スケジュール
こんなこと勉強しました
病巣炎症とは何か?
「体のどこかに限局した慢性炎症があり、それ自体はほとんど無症状か、わずかな症状を呈するにすぎないが、遠隔の諸臓器に反応性の器質的および機能的な二次疾患を起こす病像」と定義されます。
例を挙げると、心内膜炎、心筋梗塞、慢性糸球体腎炎、IgA腎症、慢性関節リウマチ、筋炎、虫垂炎、湿疹、エリテマトーデスなど。
そして、原病巣としては、扁桃・口腔(ペリオ・エンド・カリエス)・上咽頭で約8割を占めているといわれています。
口はエネルギーの入口であり、鼻は酸素の入口である。つまり、口と鼻は、命の入口であります。と同時に、「病の入口」にもなっています。ここをいかにキレイに保つかが、重要だと考えております。
こころあたtまるお話 本当に大切なもの
進行スピード3倍!? 「歯根むし歯」は危険がいっぱい!!
歯の豆知識 乳歯が抜いていいタイミングって?〜注意!こんな時は歯科医院へ!〜
Let’s Try! 嚥下体操で誤嚥性肺炎を防ごう!!
クロスワードパズル
歯に良いお料理レシピ 里芋とかぶのほっこりお料理シチュー
診療スケジュール
こんなことを勉強しました
今月は鶴見大学歯学部教授の花田信弘先生の言葉を紹介します。
細菌コントロールによるう蝕(虫歯)・歯周病予防の目的は菌血症の予防です。う蝕や歯肉炎は口の中の小さな傷ですが、一日に数万個の細菌が血中に入ります。
この現象が菌血症です。細菌が全身の血管に入り動脈硬化が進行すると、血管内で血液が固まり、血栓が動脈の内腔を塞ぎます。血栓が別の場所にも飛んで重要臓器への酸素供給を障害します。これが脳梗塞や急性心筋梗塞です。このような因果関係が明らかになったため全身の健康を脅かす菌血症は歯科医師が制御しなければならない疾患だと考えられる。(花田先生言)そうです。
わかりやすく言えば、口の中をきれいにして全身の健康を守ろう。そのために歯科医院を利用してください。ということです。
虫歯や歯周病の予防はこれまで以上に重要となるでしょう。(院長)
もしかして口臭?
暑くなってきましたね?夏はこれからが本番です。暑いとついつい冷たい飲み物をたくさん飲みたくなりますが、飲みすぎは夏バテの原因」になります。
元気に夏を乗り切るためには、冷たい飲み物の取りすぎに注意しましょう。
さて、今回は口臭のお話です。口腔内乾燥感(カラカラ・ネバネバ)や不安感覚(スッパイ・ニガイ)を感じたらそれは口臭の前ぶれかもしれません。是非、Excellent Breathシリーズやオラコンティシリーズのケア用品を使ってみてください。
口臭を引き起こしにくいベストな口腔内の環境を維持するためのケア用品で、口の中に残留しながら、保湿や唾液分泌促進、粘膜の過敏を抑えるなどの効果があります。虫歯や歯周病の予防にもなります。ぜひおすすめします。(院長)
虫歯治療再考
虫歯は削っても治りません。そもそも虫歯って何?小学生にもわかるように説明するなら、「虫歯菌がやわらかくした歯」となります。
それでは、治療法は、「@虫歯菌を殺菌して、A歯をかたくする」のはずです。
「削る」行為は含まれていません。従来の「削る」治療では、再発をくりかえし、やがて歯を失うことになるのです。
そこで当院では、6月より「ドックセメント」を使った治療を開始します。すでに一部の患者様の治療で絶大な効果をあげています。
「ドックセメント」は、@銅の殺菌力に加え、Aミネラル補給により歯をかたくする効果があります。
是非皆様におすすめします。ただし、現在のところ保険適用外となりますので、自費治療となります。詳しくはスタッフにお尋ねください。(院長)
「水分補給は水に限る」の話
只今、4月12日(金)新大阪午後8時17分発のぞみ号の車中です。
・駅弁くいながら考えていること@・・・花粉症少しましになったかなぁ。3月19日の東京出張のときは死ぬほどつらかったのが、今日はそれほどでもない。ちょっとうれしい。
でもまだまだ油断できないけど。ところで花粉症になると、口呼吸や薬のせいで口がかわきますよね。その時の水分補給はぜひ水でお願いします。
アルコールはもってのほか。お茶やコーヒーも利尿作用があるので、かえって口がかわくことがあります。
・駅弁くいながら考えていることA・・・昨日(4月11日)の巨人戦は良かった。今年はじめて甲子園出張。結果はバッチリ。3連戦で巨人に1点も得点させませんでした。
ザマーミロ!(巨人ファンの方ゴメンナサイ)この文章が読まれる頃は、阪神の成績はどうでしょうか。とにかく、がんばれタイガース!!53歳になりましたが、あまりたいしたことは考えていない自分にも気がつきました。悪しからず。(院長記す)
2013年3月10日 この日は医療法人歯科増田医院にとって特別な1日となりました。
トリートメントコーディネーターの吉田真奈美がめでたく感動の結婚式を挙げ、披露宴が行われました。真奈ちゃんは2006年に入社。
素直でまじめでがんばりやさん。それ故どんどん成長し、今では、当院にとってなくてはならない人財となりました。お相手の方も私の仕事のパートナーで、非常にすてきな好人物です。
幸せそうな2人をみていると、私までハッピーな気持ちになりました。真奈ちゃん、おめでとう。ずっと幸せにね!!
披露宴も後半に近づいた頃、もう1つのビックニュースがまいこんできました。衛生士飯倉ばあさんになる。そうです、初孫ゆいかちゃんが誕生したのです。おめでとう。
体重1070g。少し早く出てきました。しっかりとした産声。彼女が元気に大きく育つことを皆で祈りましょう。今回の主役は身長150cmあるかないかのちっちゃなお2人でした。 院長
こんにちは。院長の増田です。早いものでもう3月ですね。
黄緑、白、桃色・・・といったパステルカラーを見かけるようになると、「春が来たなぁ・・・」と思う方も多いのではないでしょうか。ところで、この3色は何の色かわかりますか?そう、桃の節句に飾る「ひし餅」の色ですね。この3色は、邪気を祓う(緑)、子宝繁栄・長寿(白)、魔よけ(赤)・・・という意味を持ち、それぞれに「わが子に健やかに育ってほしい」という、気持ちが込められているそうです。ひなあられも同じ色ですね。
もうすぐ就職や入学、転勤等で新しい環境に進まれる方も多いのではないでしょうか。第一印象はとても大切です。汚れのないきれいな歯で新生活のスタートが切れるよう、痛みがなくても、是非定期メンテナンスにお越しください。もちろん「むし歯かも・・・」と、ちょつと気になる歯がある方も、早めに治療を開始しましょうね。
■新素材Weldenz(ウエルデンツ)
お口の中にある金属や樹脂は厚生労働省の薬事審査を通ったものである。しかし近年、その安全性には疑問が投げかけられている。
金属アレルギーの原因になったり、入れ歯や差し歯に使用されている樹脂製品のほとんどが吸水性のため、雑菌の住みかになっているのです。
金属を使用しないメタルフリーの歯科治療が考えられているが、オールセラミックはかなり高額になる。そこで、生体安全性が確保されている合成樹脂のポリプロピレンに注目して開発された素材がWeldenz(ウエルデンツ)である。
ウエルデンツの特徴は
@無菌性樹脂である
Aアレルギーの原因にならない
Bうすくて軽くて丈夫
C審美的である
Dセラミックスより安価 など。
興味のある方はスタッフにお尋ねください。
こんにちは。院長の増田達雄です。1月24日(木)に生駒台小学校で「なぜ、歯並びやかみあわせが悪くなるのか」(仮題)というお話をする予定です。
軟食による食生活、かむことの減少によりあごの骨が十分に発育しないこと。その背景には全身の筋肉の低下、それに伴う姿勢の悪さが挙げられる。
では、どうすればよいのでしょうか。
外で思いっきり遊ぶこと、間食を控えて三度の食事をおいしく食べること、野菜たっぷりの和食を大事にすること、くせをなくすために親子で遊ぶ時間を増やすこと・・・など昔ならあたりまえのこと。
今はなかなかこんな環境はありません。だからこそ、意図的に作っていく必要があります。親の努力が必要である。こんな話をしていくつもりです。
新年あけましておめでとうございます。歯科増田医院です。皆さん、お正月はいかがお過ごしでしたか?「一年の計は元旦にあり」といいますが、2013年をどのような年にするか、いろいろ考えるのは楽しいですね。そんな時、ちょっとでもいいので、ご自分のお口のことも想ってあげてください。
お口は、「食べる」 「話す」 「笑う」 など、毎日大活躍しています。しかし、1年を通じて常に健康に頑張ってもらうためには、きちんとむし歯や歯周病を治療し、定期的なメインテナンスを行うことが大切です。「治療しないで放ってある歯があるなあ」とか「最近、歯医者に行ってないなあ」なんてことがありましたら、ぜひご来院くださいね。
楽しい人生は、豊かな食生活と笑顔から。日ごろから、お口の健康に気を配っている方も、普段、ご自分のお口にご興味がない方も、何か少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。本年もどうぞよろしくお願いします。
今月号では、「これってなあに〜歯科治療の器具・設備」をお休みさせていただき、特別記事として「医療費控除」について取り上げました。
歯牙接触癖という悪習癖の話 いつも患者様に話すこと
Q、歯と歯が1日24時間中、接触してよいのはどれくらい?
@無制限 A12時間位 B1時間位 C15分〜20分位
A、答えは、Cの15分〜20分です。
これ以上歯と歯が接触していると、歯、歯周組織、顎関節、顔や首の筋肉などを障害する可能性があると言われています。
・虫歯がないのに歯がしみる。痛い。割れてしまった。 ・歯周病がないのに歯がゆれている。 ・局所的に歯周病が進行している。
・顎関節症と言われた。 ・顔がいがんでいる。 ・肩や首がこっている。 ・入れ歯の調子が、朝は良いのに夕方になると悪くなる。
など思いあたるところがあれば「歯牙接触癖」かも知れません。では、少し体験してみましょう。
@お口を開いて A次に奥歯をかんで、唇も閉じます。 B顔(顎)の力をふっとゆるめます。 C上下の歯と歯がすくのがわかりますか?
Cがリラックス状態、Aがいざという状態です。Aが常の人は、要注意です。
《診療時間・年末年始の休診日》
12月30日から1月6日までは、年末年始の休診になります。
※1月24日の診療時間について
午前8:45〜11:00 / 午後16:00〜18:00
〈近況報告〉
9月29日、30日の東京出張はハプニング続きでした。
30日(復路)は、東京発16時30分頃の新幹線に乗車、台風17号の影響で、浜松駅付近で2時間40分足止め。ただし、乗車前から予想していたので、
DVDをみて苦痛なく過ごせました。何事も心の準備が大切だと痛感しました。
今回はもう1つハプニングがありました。
私はいつも新大阪駅の美々卯でそばを食べて新幹線に乗ります。29日(往路)も美々卯に寄りました。いつもと雰囲気がちがいます。
店員がジロジロ見るし、「増田さんですか。」と尋ねられました。実は出張に必要なものを医院に忘れていたのです。スタッフが気付いて
美々卯に連絡してくれていたのです。その後、衛生士の飯倉が忘れ物を届けてくれて事無きをえました。
心の準備がなかったので、少しあせりました。御迷惑をおかけした方々、どうもすみませんでした。しっかりとせねば・・・(院長)
「臨床医のための矯正カンファランス」セミナー開催
8月25日(土)に伊藤学而先生(いとうがくじ・鹿児島大学名誉教授、日本矯正歯科学会元会長)
をお迎えして、当医院で開催されました。
実際に5名の患者さまを診察していただき、皆で学びました。
歯並びが悪くなる原因は、姿勢、呼吸、えん下(のみ込み方、舌の使い方)
食事・悪習癖(頬杖、うつぶせ寝など)にあり、それらを正すことが大切だと再認識しました。
患者YI様、DH様、HY様、YA様、KI様および御家族の方々、参加いただき誠に有難うございました。
また、東京、大阪、兵庫、鳥取からお集まりの同志の先生方、そして伊藤学而先生誠にお疲れ様でした。
医療法人歯科増田医院 増田達雄・スタッフ一同
7,8月号で起床時と寝る前は、「細菌のコントロール」が大切、そして食後は、「pHコントロール」が大切とお話ししました。
pHコントロールは以前は「お口直し」とい言いました。言葉はお料理の世界に残っています。一番簡単で安価で確実な「お口直し」の方法は「ガム法」です。
詳しくは院長、衛生士にお尋ねください。でも、日本では人前でガムをかむのは抵抗があるかも知れません。ガム法が出来ないときは、飲食後に、「口をすすいで飲む」ことを行ってください。これも具体的にはお尋ね下さい。最後に歯の隙間の食べかすを除去する道具は歯科用つまようじ(デンタルピック)です。フロスや歯間ブラシはプラークを取る(細菌のコントロール)ための道具です。お間違えなく。コーヒー、お茶、おやつ、タバコなど水以外のものが口の中に入ったときは「お口直し」をして下さい。それが口腔疾患の予防につながります。
まず、先月の復習。
1. 歯磨きの目的は虫歯・歯周病の予防。その原因である細菌の集合体(歯垢、プラーク、歯くそ)を取り除くこと。
2. 歯磨きのタイミングは、起床後すぐ、そして寝る前
それでは食後はどうすればよいのでしょうか。食事中の細菌の活動は一番不活発になります。でも口の中に食べかすが残りますよね。食べかすは口の中のどこに一番多く残るのでしょうか。
@歯と歯の間 A舌や頬
正解はAです。歯と歯の間は約20%、舌や頬は約80%です。では食べかすが残るといけないのでしょうか。
食べかすは分解されて酸になります。そして酸性の状態が続くとと、口の中がすっぱくなったり、歯がとけだし虫歯になったり、口臭が発生したり、菌が集合して歯垢(プラーク)になったりします。
ですから、食後に必要なのは酸を中和して中性に戻すことなのです。これをPHコントロールといいます。具体的にどうすればよいのかは次号へ続く。
知って納得お口のトラブル 〜お口が乾いているな、と思ったら〜 ドライマウスは病気です!
設備や器具のご紹介 照射器 小さなむし歯治療の必需品
心あたたまるお話 卵焼きそうめんがつなぐ母の思い え?そうめんに卵やき!?
歯のお話 砂で歯をみがく?!〜歯みがき粉の歴史〜
歯の知っ得Q&A 口を開くとシャリシャリ音がして、時々、耳がツーンとします。
歯に良いお料理レシピ 枝豆のジュレサラダ
診療日カレンダー
医院からのお知らせ こんなことを勉強しました
今月号の記事はいかがでしたか。ドライマウスは、自覚症状のある人以外に、潜在的な、予備軍といえるような人がたくさんいます。放置すると、日常生活にも支障が出ますので、少しでも気になることがあったら、お気軽にご相談くださいね。
歯磨きの目的とは何か
あなたは何のために歯を磨くのですか?また何をブラシで取ろうとしているのですか?
1.歯の汚れを取るため 2.食べかすを取るため 3.歯垢(しこう)を取るため
正解は3番です。では、歯垢の中身は何ですか?
1.食べかす 2.細菌
正解は2番です。
歯磨き(ブラッシング)の目的は、歯の汚れや食べかすを取る事ではなくて、「虫歯や歯周病を予防して歯を守ること」です。
そのために原因となる細菌の集合体である歯垢(英語ではプラーク、私が育った河内小阪では歯くそ)を取ることです。
歯垢と食べかすは全く異なるものです。ところで、口の中に歯垢や口の細菌が最も多く存在するのはいつでしょうか?
1.食後 2.起きてすぐ
正解は2番です。(次号へ続く。院長)
病気の治療法には、原因療法と対処療法があります。
発熱時に解熱剤、痛い時に鎮痛薬を服用するのが対処療法、一方、病気の原因を調べ原因を除去するのが原因療法(根本療法)です。
対処療法は応急的であり、原因療法が重要であると考えます。虫歯の場合、穴を削って詰めるのは対処療法にすぎず、虫歯の原因は何も解決されていません。
さて、虫歯の原因はなんでしょうか。@虫歯菌の感染 A生活習慣を原因と考えます。
不良なお口のケア(虫歯菌や食後のPHコントロール不良)、悪い飲食生活(砂糖、だらだら食い、酸性飲料などのコントロール不良)、歯ぎしり、くいしばり、口呼吸、タバコなどの悪習慣、唾液分泌が悪くなる薬の服用などが虫歯の原因となります。
こんにちは。今回は姿勢咬合セミナーを主催されている、川邊研次先生から「ママが今日からできる子供の歯並びをよくする10ヵ条」を教えていただきましたので、皆様にお知らせします。
1.足踏みができる子にする。
2.口笛が吹けるように練習する。
3。大きな声をだす。
4.両目ともウインクができるように練習する。
5.前歯(まだはえていなければ歯ぐき)を綿棒でやさしく刺激する。
6.脇の下、胸、背中、足の裏などをくすぐってあげる。
7.歯が生えたら、前歯でかじれるものを多く食べさせる。りんごや硬い肉などが効果的。
8.ぞうきんがけをさせる。(四つんばいが食いしばる力を強くする)
9.前髪を眉よりもたらさない。(目にかからない長さ)
10.食べるとき、足の裏が床についていること。(届かないときは、本などをつんで足の裏をとどかせてください)
インプラントVS入れ歯
こんにちは。院長の増田です。今回は不幸にして歯がなくなった(歯の欠損)時どうすりゃいいのというお話です。
治療方法は、@何も入れないA入れ歯BブリッジCインプラントの4通りです。
A、B、Cについて考えます。従来はBブリッジが第1選択でしたが、ブリッジを支える歯の負担が大きく、当院では最悪と考えます。では、他の歯に負担をかけたくないとなれば、Cインプラントを選択します。当院のパンフレットにもそう書いています。インプラントが最高だと。これは事実です。
しかし、考え方をかえて、歯がなくなっても食事ができるA入れ歯があればいいやと考えればインプラントにこだわる必要はありません。当院ではミラクルデンチャーやカワラダデンチャーに期待しています。インプラントか入れ歯で迷ったら、まず入れ歯を選択すべきと考えます。
【母乳は最初のあごの運動】
こんにちは。院長の増田です。今回は以前からたびたび論争なる母乳VS人工乳の話です。栄養学的には両者甲乙つけがたいところまできているようです。
しかしながらこの問題を、乳房VS哺乳びんと読みかえると、大きな差があります。
乳房の場合、赤ちゃんは乳輪まで口に含み、乳房をしごくように顎を上下に動かし、首から上、顔を真赤にして母乳を飲みます。このときに、舌を正しく使うトレーニングをし、正しいえん下(のみこむこと)の方法を学ぶのです。
また、正しい顎の発育もうながされているのです。つまり、乳房からおっぱいを飲むことが「かんで食べる」予習となっているのです。
哺乳びんの場合は、「かんで食べる」予習ができないため、えん下癖(うまくのみこめない)をひきおこし、顎の発育不足から、歯並びが悪くなってしまうことが多いのです。
☆口臭、ドライマウス、カラカラ、ネバネバ、スッパイ、ニガイなどでお困りの方は、御相談ください。
こんにちは。前号では良い力(かめる力)と悪い力(こわす力)を説明しました。正常であれば、歯に力がかかると、歯と顎の骨をつなぐ歯根膜という組織がセンサーとして、悪い力を防ぎます。(自己防衛反応)
逆に歯根膜の反応が悪いと自己防衛できず悪い力が歯に加わります。次のような時に歯根膜の反応が悪くなります。
@歯周病で歯根膜が破壊された時
A抜歯により歯根膜がなくなった時
B持続的刺激で歯根膜の感覚が鈍った時
以上のことにより、虫歯や歯周病のコントロールは言うまでもなく、歯ぎしりやくいしばりのコントロールが大切となります。
1日24時間で上下の歯が接触する時間は約15分です。これ以上歯と歯が接触している(上下歯列接触癖)と歯根膜が破壊され悪い力が働きます。
虫歯がないのに、歯がしみるのが止まらない人、かむ力で歯が割れる人、歯と歯肉との境からくさびが入るように減ってしまう人は御注意ください。
今回は、「力」について考えます。ご存知でしょうか。かむ力には良い力(かめる力)と悪い力(こわす力)があります。良い力(かめる力)は、女性で150N、男性で200N以上必要で、目安は体重の10倍です。矯正治療中の子供達の目標値となります。次に悪い力(こわす力)は、歯、かぶせ、つめもの、歯周組織、顎関節などをこわす力です。
1000N以上の力は危険」です。原因は神経‐筋機構の異常です。たとえば、ボクサーが試合で相手を殴る力と、友人の肩をたたく力は異なるはずです。「これくらいの力でたたけよ。」
と神経が筋肉に命令しているのです。うまくいかないときは、神経‐筋機構が異常だといえます。これが口で起こると、悪い力(こわす力)になります。(次号に続く)
(※)N(ニュートン):力の単位
最後になりましたが、平成23年は大変お世話になり有難うございました。引き続き平成24年も頑張りますので、よろしくお願いいたします。(スタッフ一同)
今回は、矯正治療の開始時期を考えます。叢生(そうせい:デコボコの歯並び)は、40%の子供に発症します。6歳頃、下顎の前歯の萌えかわりの時に、最初に異常が現れます。おかしいと気づいた時が治療開始の時期です。その理由は犬歯(前から3番目)が萌えかわる10歳頃までは、叢生は4本の前歯のみの問題だからです。
治療は比較的簡単です。ところが様子を観ているうちに犬歯が萌えかわると、前歯部の異常(叢生)を正しいと勘ちがいして奥歯が萌えかわります。つまり、異常が奥歯におよんでしまいます。治療は複雑になり、抜歯が必要なこともあります。
口の機能を十分営むために全ての歯が並ぶ必要があると考えます。見た目のために大切な歯を抜くなんて最低と思いませんか。大火事になる前にボヤのうちに治しておくべきです。
次に受け口(反対咬合)を考えます。いつまで様子を観て大丈夫か。1歳半では50%は自然に治ります。3歳半では、10%しか自然に治りません。4歳くらいで装置を入れることができれば治療開始です。
こんにちは。院長の増田です。今回は8月で退職された衛生士の有田香織さんの登場です。
臨床に勉強に熱心で、いつも笑顔で気もちのいい働きっぷりの衛生士でした。2年足らずの間でしたが、楽しく一緒に仕事ができたことを感謝します。ありがとう。では、有田さんのメッセージをどうぞ。
この度、8月いっぱいで歯科増田医院を退職しました有田です。歯科増田医院には、約2年間お世話になりました。歯科衛生士としても社会人としても未熟だった私に、増田先生をはじめ、スタッフの皆さんが優しく教えてくださり、また患者の皆様と関わることで、歯科衛生士の仕事の重要さや楽しさを学びました。そして、歯科衛生士としても人間としても成長させてもらったと思っています。これからも、歯科増田医院で学ばしていただいた事を生かし、またお世話になった皆様への感謝の気持ちを忘れず頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。
こんにちは。院長の増田です。今月は「歯周病は吸血鬼!!」というお話です。
歯周病の最大の目的はなんだと思われますか。それは血管の中に入ることなのです。
なぜって、歯周病菌の大好物は血の中の鉄だから。そして、血管を傷つけ、老化させます。
さらに、糖尿病・高血圧・心筋梗塞・脳梗塞・低体重児早産などの関連も明らかになりつつあります。歯周病菌は口中に基地(バイオフィルム)を作り、全身へ攻撃を加えるのです。
また、あごの骨や歯肉を犯し、歯を失うことになります。
当院での顕微鏡検査で陽性の方はただちに除菌し、血管を守り、歯を守ることをおすすめします。ジスロマック+ペリオバスターで除菌できなかった方は、3DS、パーフェクトペリオ、光殺菌治療など他にも除菌の方法がありますので、ぜひスタッフにご相談ください。
こんにちは。院長の増田達雄です。いつもお世話様です。このたび院内新聞「みらくる通信」を発行することになりました。よろしくお願いします。
さて、虫歯と歯周病の新しい考え方をお伝えします。まず虫歯に関しては、@虫歯は治療よりも予防を考える(歯は削ったら終わり)A虫歯予防の一番はフッ素(歯磨きではない)B穴のあいた虫歯もできるだけ削らず内科的治療が望ましい(ドックセメントや3MIX法の応用)以上が大切です。
次に歯周病に関しては、全身との関連が明確になり口腔内の細菌がほぼすべての生活習慣病の一因だといわれています。従来は歯周病の治療目的は歯の長期保存でしたが、これからは歯周病菌の血中侵入を阻止し、血管老化を防ぎ、全身疾患をコントロールすることと考えます。これからも予防歯科を通して健康管理の一助となるよう努めますので、よろしくおねがいします。